ドゥブロヴニク!作曲家ソルコチェヴィッチの故郷 – 6/6指揮出演(東京)に備えクロアチア訪問(7)

やって来ましたよ、ドゥブロヴニクに。

こんな景色を前にしたら、ただただずーっと観ていたいと思うものですね。

ものすごくゆったりと流れていた時間を感じながら、この町出身の作曲家ルカ・ソルコチェヴィッチの楽譜を読みました。

ルカ・ソルコチェヴィッチは又の名をルカ・ソルゴと言い、1734年生まれ、1789年没。貴族で作曲家兼役人(ドゥブロヴニクは当時ラグーサ共和国)。日記はイタリア語で記されています。

ルカ・ソルコチェヴィッチの彫像

しかし、この像はとても「クロアチア人らしい顔」なのだそうです。確かにイタリア人らしくはありません・・。

日記に様々なダンスを観たときの様子が書かれていて、ハンガリーの踊りだけ勇ましすぎたのか好きになれなかったとあり、微笑ましいです。

交響曲は8曲見つかっており、「良い子の習作」風のものもあったのですが、そっと本音が出てしまったような、個性の強いものを2つ選んでみました。

第4番は第1楽章が「アレグロ・ノン・トロッポ(パート譜ではアレグロ・ノン・タント)」≒「やりすぎない程度に快活に」、
第2楽章は「アンダンテ・マ・ノン・トロッポ」≒「Going、でも行きすぎないでね」

・・口うるさいなあもう。

しかし、という事は、なんかとっても閃いたものがあって、なんとかその感じを伝えたかったんだろうなぁと思います。

ソルコチェヴィッチの交響曲 第4番 冒頭

第6番の第1楽章は譜面を見るのと見ないのとでは全然違う拍子に聞こえる曲です。

ソルコチェヴィッチの交響曲 第6番 冒頭

ご丁寧にこれをもっと「辻褄の合った」楽譜に改ざんしたものが長らく演奏されていましたが、それではこの古典派先駆者の自由さ、面白さは失われています。2006年に幸いこの原典版が出版されています。

原典版に基づいた録音は1種類出ており、大変すばらしいものですが、録音というのはとかくとても整えて出すという性質のものでもあります。

もう少し呑気でガヤガヤした感じのほうが、曲の性格には合っているのではないかなと考えています。
え? どんな? と思った方は、ぜひ木曜日、五反田文化センターへお越しください。この曲の別な魅力をお届け致しますよ♪

■出演情報:
日本クロアチア音楽協会 第16回例会

「クロアチアの古典音楽と新古典主義音楽」

2019年6月6日(木)19:00開演(30分前開場)
五反田文化センター音楽ホール(250席・東京都品川区西五反田6-5-1)
 J R 山手線・都営浅草線「五反田駅」徒歩15分
 東急池上線 「大崎広小路駅」徒歩10分
 東急目黑線「不動前駅」徒歩7分

○ご予約:
paymo(手数料なしでおすすめ!)、
プロアルテムジケ tel.03-3943-6677

paymoは当日も残席有無確認・ご予約が可能です。
又は私のバックオフィス: e.cordiale(アットマーク)gmail.com
      電話:050-5858-1845(スタッフ携帯に繋がります)

■曲目:
◇ ルカ・ソルコチェヴィッチ(1734-1789): 交響曲 第4番 へ長調 & 第6番 ニ長調(本邦初演)
◇ W.A.モーツァルト: ピアノ協奏曲 第9番「ジュノム」変ホ長調 K.271
ー休憩ー
◇ ボリス・パパンドプーロ(1906-1991): シンフォニエッタ(本邦初演)

■出演:
指揮:長谷川ゆき
ピアノ:安達朋博
コンサートマスター:本郷幸子
管弦楽:モスト室内管弦楽団(プロ)

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