2/1(月)16時〜の中継ライブご出演のヴァイオリニスト、クララ・チェルナットさんについてご紹介します

こんにちは 長谷川ゆきです。 今度の月曜日、管弦楽「星の王子さま」紹介中継ライブでは、作曲家の奥様のクララ・チェルナットさんにも出演いただきます。 クララ・チェルナットさんはルーマニア・ブカレストの音楽一家のご出身で、ロシアメソードに近いルーマニアの偉大なヴァイオリンスクール(メソッド)を継承しています。 トゥールーズ地域圏立音楽院で教えていて、私もクラス発表会を聴きましたが、ヴァイオリンを始めて2年以上の生徒は、特別なハイポジション箇所などを除き音程など基本技巧は常に完璧がデフォルト、という異次元世界でした。 以下に、英語で頂いたプロフィールの日本語訳を掲載します(すごい直訳のままですみませ […]

ドゥブロヴニク!作曲家ソルコチェヴィッチの故郷 – 6/6指揮出演(東京)に備えクロアチア訪問(7)

やって来ましたよ、ドゥブロヴニクに。 こんな景色を前にしたら、ただただずーっと観ていたいと思うものですね。 ものすごくゆったりと流れていた時間を感じながら、この町出身の作曲家ルカ・ソルコチェヴィッチの楽譜を読みました。 ルカ・ソルコチェヴィッチは又の名をルカ・ソルゴと言い、1734年生まれ、1789年没。貴族で作曲家兼役人(ドゥブロヴニクは当時ラグーサ共和国)。日記はイタリア語で記されています。 しかし、この像はとても「クロアチア人らしい顔」なのだそうです。確かにイタリア人らしくはありません・・。 日記に様々なダンスを観たときの様子が書かれていて、ハンガリーの踊りだけ勇ましすぎたのか好きになれ […]

アルバニアのフレッシュジュース

アルバニアの指揮コンクール – 6/6指揮出演(東京)に備えクロアチア訪問(6)

ザグレブ訪問の前は、3月2日から8日まで、アルバニアの首都ティラナで行われた指揮コンクールに参加していました。 指揮のコンクールは2年前にポーランドでセミファイナリストになった事はあるものの、それはカーテン審査。コンテスタントが声を出すと男女の別などがわかってしまうため、リハーサル能力を見るテストはありませんでした。 アルバニアでは審査員から見えるコンクールで(という説明も滑稽ですが・笑)現地で初めて一次を通過する事ができました。 1次が終わった時はオーケストラから Brava! と声がかかり、審査員も全員一致で推してくれたそうです(曲はチャイコフスキーの弦楽セレナーデ)。その後の10人の枠に […]

6/6指揮出演(東京)に備えザグレブ訪問(5)−2人のダヴォルとメシュトロヴィッチの彫刻

土曜日はオフ。20世紀を代表する彫刻家メシュトロヴィッチのアトリエを観に行く事にしました。Uberに乗車。 ザグレブの運転手さんは程よく雑談してくれます。フランスのように、一生懸命フランス語を聞き取ったら「俺と結婚したいかい?」と言っているだけだった、とかいう徒労がないのが良い。もっと文化的な話題です。 しかしこの日の運転手さんはそんな中でも突出していました。クロアチア音楽の指揮をやっていてザグレブを訪問している、というと、ルドルフ・マッツやミルコ・ケレメンという作曲家を挙げてくれました。 そしてその運転手さんのお父さんも彫刻家で、作曲家ルドルフ・マッツの彫刻を作った人だというではありませんか […]

ザグレブの魚

6/6指揮出演(東京)に備えクロアチア・ザグレブ訪問(3)−作曲家パパンドプーロの人物像

やっと会えたダヴォルと一緒に、ランチへgo! ・・大きすぎるでしょ。ダヴォル「シンプルな食堂なんだけど、ここが一番おいしいんだよ」というだけあって、お味は最高でした。 アルバニアで日本人に合った量の食事に慣れてからクロアチアを周ったせいもありますが、クロアチアは全体に量が多く、次の一食は抜く事が多かったです。 ザグレブの前に訪れたスプリットという町で、人生初スリに遭っていたのですが、クロアチアの方にその事を話すのはなんか悪い気がしてイヴァンにも話していませんでした。 でも、ダヴォルにはなんか話してもいい雰囲気になってしまい・・話したら最後・・ダヴォル「自分の国を本当に恥ずかしく思います。ご飯を […]

クロアチア作曲家協会にて

6/6指揮出演(東京)に備えクロアチア・ザグレブ訪問(2)−音楽インスティテュートと作曲家協会

金曜の朝、クロアチア音楽インスティテュートに着き、ベルサの総譜は難なく購入。ライブラリアンにも会う事ができました。 しかしパパンドプーロのシンフォニエッタの出版はここではないと! はて・・出版社情報はクロアチアでは尻取りゲームのように変わるもんなんですね。 「素敵なホールを見せたいのだけれど、今、残念な事に使用中です」というので、夕方舞い戻れそうなら連絡すると言って、一旦おいとましました。 ダヴォルに会わないと! 昼過ぎだけど、音楽情報センターに一か八か戻ってみる事に。残念ながら昼休みで殆ど誰も居ず、「ダヴォルのWhatsappがさっきサインオンだったわよ」と教えてもらうも、返事はすぐには無し […]

6/6指揮出演(東京)に備えクロアチア・ザグレブ訪問(1)−ダヴォルはどこだ?

こんにちは 長谷川ゆきです。すっかりLaboではご無沙汰してしまいました! すみません。 来たる6月6日(木)に東京・五反田でクロアチア音楽を指揮させてもらう事になりまして、準備にザグレブを訪ねたときの事を書いてみたいと思います。 ザグレブではまず音楽情報センター(MIC)を訪問。2年前にもお会いしたイヴァン・ズィヴァノヴィッチさんに再会。 イヴァン「よく来てくれたね! とっておきの曲をセレクトしたよ」・・なんか見覚えあるぞ・・?私「えっと、この2つは2年前に日本初演しました。」 そんな感じなのに、なぜか、お茶の先生をしていた私の祖母のどうでもいい(ブログには書けん)エピソードは覚えててくれた […]

7/8(日)前半のフォーレとサン=サーンス フランスの作曲書法教育

こんにちは 長谷川ゆきです。 フォーレの事を書きますと言いながら、昨日もオレリアンの紹介。なってなくてすみません。 生涯に渡って歌曲を書き続けたフォーレの、書法の変遷を見る事ができるようなプログラムです。有名な「夢の後に」他、全8曲を演奏します。 途中、こんな怖い歌も・・ あなたは僕に黙れという どこか遠くに、永久に行ってしまえという そしてひとりでいろという 僕の愛した人のことを忘れてしまえと! (梅丘歌曲会館様のサイトより引用) ところが! オレリアン「奥さんが旦那を怖がらせてる、可笑しいです。」というのです。・・深刻ではなく、一時的な、お芝居のような滑稽な情景に見えて来ました。 ガブリエ […]

7/8(日)義兄妹の共演:パリオペラ座首席チェロ オレリアン・サブレ

こんにちは 長谷川ゆきです。 今度の日曜日、義兄のオレリアン・サブレと共演致します。 オレリアンはパリ管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団第二首席を経て、2008年よりパリオペラ座管弦楽団首席ソロ・チェリストを務めています。 オレリアンの父がジャン=ピエール・サブレと言って、オペラ座のコンサートマスターを務めておりました。パリ12区ポール・デュカ音楽院でもヴァイオリンと室内楽のクラスを持っており、日本人でも習った人がとても多いと思います。私もお世話になりました。 オペラ座の入団試験の前には、オレリアンに付いて、ジャン=ピエールのレッスンを受けに行きました(伴奏者にとって、そして今思え […]