8/21(水)東京「パリオペラ座首席オレリアン・サブレ(チェロ) 長谷川ゆき(ピアノ) ロマンティックコンサート」に出演します

お盆はいかがお過ごしですか。

またまた大変遅くなってしまいましたがコンサートのお知らせをさせて頂きます。

*これに先立ち8月18日(日)夜に高崎のガトーフェスタ ハラダさんご主催のコンサートシリーズにも同プログラムで出演して参ります。高崎公演のサイトはこちら

 5月、7月と、指揮講習会で渡欧の合間にパリに寄り、合わせをして参りました。

 ベートーヴェンやメンデルスゾーンなど大作曲家がチェロとピアノの為に多くの変奏曲を残しており、その中からメンデルスゾーン20歳の時の瑞々しい作品を取り上げます。

 途中、オレリアンも私も、作曲家がシューベルトに入れ替わったかと思うところがあったりして面白いのですが、変奏が進むにつれてわーっと盛り上がってくる様は、興奮しやすかったと言われるメンデルスゾーンらしさが出ているように感じます。 

 昨夏もプログラムに入っていました頻出の作曲家シューマン、今夏も彼らしい夢想的な冒険世界をお届けします。

 パガニーニの変奏曲は、チェロの1本の弦だけを使った超絶技巧をお楽しみ頂く作品です。短調のテーマながらたたみかけるように調子良く進み、なんだか楽しくなってくるのがオレリアンの演奏の特徴のように思います。 

 フォーレは今年没後100年に当たります。「エレジー」には彼独特の諦念のような世界観が、「蝶々」と続くドビュッシーのソナタにはフランスのエスプリ=予想の裏を掻くような歌い回しが溢れています。 

 ピアノの詩人と言われるショパンですが、チェロにもソナタや今回の「序奏と華麗なポロネーズ」など重要作品を書いています。オレリアンはこの曲をパリ音楽院の卒業試験で弾き、賞賛付き審査員一致の1等賞を得て卒業したそうです。 

 その他、名旋律で知られる曲も多く散りばめました。オレリアンも私も進境をお見せできるよう準備を頑張っておりますので、お楽しみ頂けましたら幸いです。   

<パリオペラ座首席オレリアン・サブレ(チェロ) 長谷川ゆき(ピアノ) ロマンティックコンサート>

<日時>2024年8月21日(水)19時開演
<会場住所>五反田文化センター音楽ホール(東京都品川区西五反田6-5-1)
・JR山手線「五反田」徒歩15分
・東急目黒線「不動前」徒歩7分
・東急池上線「大崎広小路」徒歩10分

<曲目> 
・メンデルスゾーン:協奏的変奏曲 ニ長調 op.17
・グリュック:メロディ「精霊の踊り」
・シューマン:幻想小曲集
・パガニーニ:ロッシーニの歌劇「モーゼ」の主題による、一本弦で奏でる変奏曲
・マスネー:「タイスの瞑想曲」
  -(休憩)-
・フォーレ:「エレジー」「蝶々」
・ドビュッシー:チェロソナタ
・サン=サーンス:「白鳥」
・ショパン:序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 op.3
  *7/8に曲目を一部変更しました

詳しい方もそうでない方もお楽しみいただけるよう、曲の紹介も準備してお待ちしています。 

主催:アンサンブル・コルディアーレ(音楽企画室) 
入場料:一般 4,500円、学生 1,500円 

Googleカレンダーに登録する: https://bit.ly/3OWxY70
iCalendarに登録する: https://bit.ly/45pOgfT 

<演奏者紹介>
◆ オレリアン・サブレ(チェロ)Aurélien Sabouret  

 パリ国立高等音楽院を1等賞を得て卒業。その後米国ボストン大学アーティストディプロマコースにも学び、タングルウッド音楽祭やクナイゼルホール音楽祭に参加、ヘイダ・ハーマン国際弦楽コンクール優勝。 

 パリ管弦楽団団員、フランス放送交響楽団首席奏者を経て、現在パリ国立オペラ座管弦楽団第1首席チェロ奏者。オペラ批評でもチェロソロに言及されるなど活躍中。 

 ソリストとして小澤征爾指揮パリ国立オペラ座管弦楽団、群馬交響楽団、アルバニア国立放送交響楽団等と協演。 

 Suisse Galloレーベルにてバッハ、シューベルト、グリンカ、R. シュトラウスの作品を録音。また、Bion(美音)Recordsを主宰、フランス音楽を収めたソロCDや、ベドリッシュ弦楽四重奏団、オペラ座団員によるチェロ四重奏 Cell’Opéra のCDをリリース。音源はフランス公共ラジオで何度も放送され、日本の「レコード芸術」優秀録音盤にも選ばれている。 

 フィリップ・バリー、ジャン=マリー・ガマール、アンドレ・ディアスの各氏に師事。 

◆ 長谷川ゆき(ピアノ)Yuki Hasegawa 

 国立音楽大学ピアノ科、パリ市立高等音楽院室内楽研究科、ミラノ市立クラウディオ・アバド音楽院指揮専攻科他、伴奏科、作曲書法科、管弦楽法科修了。在学中より管弦楽器と多数共演、CD録音にも参加。 

 ピアノリサイタルは「とても雄弁かつ立体的」「オーケストラに引けを取らないほど豊かな表現力」等と評される。

 指揮では日本クロアチア音楽協会へ度々客演、日本初演曲の魅力を伝える手腕が高く評価された他、「並外れた才能、天分豊かで洗練された芸術家」(ミヒャエル・ディットリッヒ ウィーン交響楽団a.D.)等、注目を集める。 

 パリUFAM、べラン両国際コンクール(室内楽)1位、’06年ブラームス国際コンクール(ピアノ)6位、’23年ミラノ国際指揮コンクールベスト7。ピアノを山田富士子、T.ユイエ、A.v.アルニム、室内楽をJ=P.サブレ、P.メイエ、E.ル・サージュの各氏に師事。 

 ’24年度 東京農工大学管弦楽団指揮者、プロアルテムジケ、AIA(ウィーン)各協力アーティスト。日本での企画活動が認められ、2009年以来フランス政府より「能力と才能」滞在許可を受給。https://yukihasegawa.com