お久しぶりです。長谷川ゆきです。
気温変化の激しいこの頃ですが、
皆様にはお変わりございませんか。
ご活躍中のハーピスト、佐藤杏樹さんのリサイタルに共演させて頂くことになりました。
佐藤杏樹さんとはミラノ中央駅で偶然出逢って以来交流が続いております。
協奏曲のオーケストラパートをピアノで伴奏する事は昔から好きでしたが、その姿を見た事がないはずの佐藤杏樹さんから、まず今年の2月の博士課程最終試験でこのヒナステラのハープ協奏曲の共演のお声掛けを頂いたのは意外な事でした。
たいへんな譜面に最初は手探りでしたが、練習するほどに私向きな曲で段々おっかしくなって来て、試験後には担当教授の先生から「貴女もしかしてこういう曲好きなの?」と仰られ・・楽しく弾いてるのもばれてました🤭。
ピアノ伴奏譜にも相当無茶振りがあります🤣が、ハープのあらゆる技巧が華々しく繰り広げられるダイナミックなソロパートには驚かされます。
ハープという楽器のイメージが変わってしまうほど挑戦的なこの作品は、丹念なハープ技巧研究を経て完成までに9年を費やしており、そのためか、近い時期に完成したピアノやヴァイオリンの為の協奏曲にはない、伝統音楽と新表現の融合に成功した新境地がみられ、20世紀のハープ協奏曲の傑作と言われているそうです。
佐藤さんがこの難曲を軽々と音楽的に弾きこなす様は圧巻です。
また、もう一人のゲスト、吉田杏奈さんも、私もパリでご一緒したことがありますが、師匠と一緒にCDを出していたり、あちこちでご活躍中の素晴らしいフルーティストです。
また、チラシには載っていませんが、私が委嘱頂いている、この日の3人の演奏者の為の編曲の初演もお聴きいただける予定です。
ご予定様々と存じますが、ご来聴頂けましたら大変幸いに存じます。
公演詳細:
【アルゼンチンの鼓動〜佐藤杏樹ハープリサイタル】
日本アルゼンチン外交樹立125周年/ヒナステラ没後40年
公益財団法人 国際音楽芸術財団 助成事業
2023年6月8日(木)19時開演
会場:東京・カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」
東京都渋谷区神宮前5-1
(東京メトロ銀座線、半蔵門線、千代田線「表参道駅」下車 A1出口より徒歩1分)
出演:佐藤杏樹(ハープ/企画・お話)、吉田杏奈(フルート)、長谷川ゆき(ピアノ)
演奏予定曲目(変更になる場合もあります)
・ヒナステラ:ハープのためのソナチネ(2020年出版公式楽譜での日本初演)
・ピアソラ:タンゴの歴史(フルート:吉田杏奈)
I. Bordel 1900、II. Café 1930、III. Night-club 1960
・ヒナステラ:ハープ協奏曲 作品25(ピアノ伴奏:長谷川ゆき)
他
主催・お問合せ:アルパルパ企画
段々と蒸し暑くなりますのでご自愛の上お過ごし下さい。
2023年5月 長谷川ゆき