こんにちは 長谷川ゆきです。
大変お久しぶりになってしまいました。
皆様にはお変わりございませんか。
遅ればせながら本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
*今回よりブログを移転、パリ・ミラノ研究記から長谷川研究室「ゆきらぼ」へとタイトルも新たに致しました。どうぞよろしくお願いします。これまでの記事はこちらです。
この度アーク紀尾井町サロンホール・木曜コンサートシリーズにピアノソロリサイタルで出演させて頂く事になりました。
初めて紀尾井町サロンホールを内覧させて頂いた時、小人数で広々と寛げる雰囲気や、アシュケナージさん選定の素晴らしいピアノを見て、「いつかソロリサイタルを開くなら、ここがいいなぁ」と思っていたところ、思いがけない形で実現する事になり、大変嬉しく存じます。
曲目は、ずっと弾きたかった曲や、指揮をするようになって親しみを持った曲を選びました。
◎ワーグナー: 楽劇《トリスタンとイゾルデ》より第三幕『イゾルデの愛の死』(リスト編曲)
パリに留学して間もない頃にフルートの友達とデュオで受けたオーディションで、シューベルトの「『しぼめる花』の主題による変奏曲」の演奏を客席で聴いていたブルターニュ地方のコンサート主催者が、なぜか私にオールショパンのピアノリサイタルをして欲しいと言ってくれて、そしてなぜかこの曲を所望されたという支離滅裂ないきさつでレパートリーになった曲です。リストの凄さもひしひしと感じながら練習しています。
今回のリサイタルに向けて、先日ドイツのアルニム先生にもみてもらいました。
◎ロッシーニ: オペラ《セビリャの理髪師》より第二幕『嵐の音楽』(長谷川編曲)
実はこれも、自分が指揮をやるなんて、イタリアで勉強するなんてつゆとも思っていなかった2010年にできたレパートリーです。テノール歌手の方が指揮の勉強を始め、その生徒さんの歌と私のピアノでオペラ全曲を上演しました。
オーケストラで聴くと割とあっさりしたものにも感じる曲なのですが、どういう訳かピアノで弾くと嵐が収まるところでなんとも言えない感動があるように思います。
◎ドビュッシー: 管弦楽曲『牧神の午後への前奏曲』(長谷川編曲)
多々お世話になって来たフルーティストの皆様に怒られそうですが、今回はピアノソロでお届けしたいと思います。
2012年のミラノ市立音楽院の指揮科入試で、この曲かヴェルディの「運命の力」序曲の指揮を数日前にリクエストされ、現役の生徒さんからはヴェルディを薦められたのですが・・パリから受けに行くのに、そんな危険な選択があるでしょうか!? というわけで急いでドビュッシーを勉強しました。この曲が関所だらけの指揮科必須課題だとは後から知りました。怖いもの知らずでしたが、ドビュッシーの音楽はすんなり私の感覚に入り、味方してくれたようです。
受験した日の夕刻、結果が張り出されてないかと学校に戻ると、帰ろうとするRenato先生に遭遇。
R「僕に結果を聞きに来たのかい?」
私「あ、いや、張り出されるかなと思って・・」
R「月曜まで出ないよ」
私「そうですか・・来週もし授業に来るとしたら、今週中に飛行機予約しないと高くなってしまうんです・・」
R「(目線を斜め上に逸らして)予約しなさい!」
やったー(笑)。
・・おしゃべりが過ぎました。
その他ブラームスの最後のピアノ作品、「4つの小品」作品119と、ベートーヴェンの変イ長調のソナタ31番 作品110もお届けします。この2曲はずっと日本で弾ける機会を待っていました。また後日ゆっくり紹介いたしますね。
■公演詳細:
「長谷川ゆきピアノリサイタル~管弦楽・オペラ作品とともに~」
2018年3月1日(木)19:30開演(30分前開場)
紀尾井町サロンホール(東京都千代田区紀尾井町3-29 紀尾井町アークビル1F)
東京メトロ有楽町線「麹町」「永田町」駅より徒歩約4分
○ご予約:
チケットぴあ tel.0570-02-9999 [Pコード:102116]、
paymo(手数料なしでおすすめ!)、
プロアルテムジケ tel.03-3943-6677
皆様のお越しをお待ち申し上げております。
冷え込みが続きますが、皆様御体はご自愛下さいませ。