Wilhelmine Wickenburg-Almásy

対訳「7つの歌」

ドラ・ペヤチェヴィッチ作曲の歌曲「7つの歌」の歌詞になっている、ヴィルヘルミーネ・ヴィッケンブルク=アルマシー伯爵夫人の詩の対訳です。

あとでもう少し見やすく整えたいと思いますが、表の中を右へスクロールしていただくと、他の訳案や、解説があります。

原詞 日本語訳 またはこちらの訳でも可 注
1. Sicheres Merkmal 1. 確かな印
Ich blickte hinaus zum Fensterlein 私は小さな窓から外を見ていた Beim Morgensonnenstrahl, 朝の陽射しの中、 *普通は unter Morgensonnenstrahl のところ、beim なので、部屋の中には光は入っていない。*Morgensonnenstrahlの後に「,」があるものの、むしろ次の行と繋がっていると解釈したが、「私は小さな窓から 朝の光を浴びる外を見ていた。」とも訳せる
Da sah durch die Scheiben die Liebe herein 窓ガラス越しに 愛が中を覗き込んだ そこへ窓ガラスを通して 愛が中を覗き込んだ sah の主語は die Liebe
Zum allererstenmal! 初めての事だった!

2/1(月)16時〜の中継ライブご出演のヴァイオリニスト、クララ・チェルナットさんについてご紹介します

こんにちは 長谷川ゆきです。 今度の月曜日、管弦楽「星の王子さま」紹介中継ライブでは、作曲家の奥様のクララ・チェルナットさんにも出演いただきます。 クララ・チェルナットさんはルーマニア・ブカレストの音楽一家のご出身で、ロシアメソードに近いルーマニアの偉大なヴァイオリンスクール(メソッド)を継承しています。 トゥールーズ地域圏立音楽院で教えていて、私もクラス発表会を聴きましたが、ヴァイオリンを始めて2年以上の生徒は、特別なハイポジション箇所などを除き音程など基本技巧は常に完璧がデフォルト、という異次元世界でした。 以下に、英語で頂いたプロフィールの日本語訳を掲載します(すごい直訳のままですみませ […]

冬のヨーロッパからのクラシック音楽講座

’21年2月「冬のヨーロッパからの音楽講座」6本をお届けします

寒中お見舞い申し上げます。 この度文化庁支援事業として、恩師など身近な方にオンライン講座の収録を依頼しまして、2月1日から末にかけ、順次公開してまいります。 イベント概要 「冬のヨーロッパからのクラシック音楽講座」全6本 1.)オープニングライブ 南仏トゥールーズから中継! 「【無料】人気の管弦楽『星の王子さま』紹介イベント 着想と原作の哲学に迫る~作曲者ティエリー・ユイエ氏を迎えて」 日時: 2021年2月1日(月)16:00から(終了17:30頃) 出演: ティエリー・ユイエ(作曲家・ピアニスト)、     クララ・チェルナット(奥様・ヴァイオリニスト)、     ナビゲート:長谷川ゆき( […]

ブログを公式サイトの中へ引っ越します

こんにちは 長谷川ゆきです。 年末はいかがお過ごしですか。 labo.yukihasegawa.com をもうすぐオンラインシアターにリニューアルします! それに伴い、これまでのブログ記事は公式サイト yukihasegawa.comの中へ引っ越し致しました。 お知らせまででした。 良い年越しを!

Concert Romantique

ユオンとライネッケのフルートソナタ他、音源リリースしました♪

こんにちは 長谷川ゆきです。 まだまだコロナの正体がわからない中、気候も不安定ですが、 皆さま大丈夫でしょうか。 この度、ライネッケのソナタ「ウンディーネ」、それからとても珍しい作品で、ロシアのブラームスとか、「チャイコフスキーとストラヴィンスキーの間」と言われたパウル・ユオンという作曲家のソナタ他を収めましたアルバムをオンラインリリース致しました。 クラシックを普段聴かないのでどの曲も知らないというお客様は、ユオンが一番面白かったと言って帰られました。とても聴き応えのある作品ですのでぜひ聴いてみて下さい。 こちらもフルートは竹氏美加さんです。 この素晴らしい版画は Michiyoさんがコンサ […]

Album "Estampes & 3 Romanzen" Cover

「版画と3つのロマンス」音源リリースしました♪

こんにちは 長谷川ゆきです。 緊急事態が明けたものの、まだ油断できない日が続いていますが、 皆さま大丈夫でしょうか。 この度、ドビュッシーの「版画」、シューマンの「3つのロマンス」(フルート:竹氏美加さん)、「アラベスク」等を含むアルバムをオンラインリリース致しました。 コンサートのロビーではCDとして販売していましたので見覚えのある方、お持ちの方がいらっしゃるかと思います。 写真は曲とあまり関係ないのですが、私がピアノを学んだ南仏トゥールーズのガロンヌ川です。 ドビュッシーの孫弟子にあたるティエリー・ユイエ先生に習う為に、しばらく住んでいました。 ドビュッシーよりはフォーレの故郷の近くですが […]

ドゥブロヴニク!作曲家ソルコチェヴィッチの故郷 – 6/6指揮出演(東京)に備えクロアチア訪問(7)

やって来ましたよ、ドゥブロヴニクに。 こんな景色を前にしたら、ただただずーっと観ていたいと思うものですね。 ものすごくゆったりと流れていた時間を感じながら、この町出身の作曲家ルカ・ソルコチェヴィッチの楽譜を読みました。 ルカ・ソルコチェヴィッチは又の名をルカ・ソルゴと言い、1734年生まれ、1789年没。貴族で作曲家兼役人(ドゥブロヴニクは当時ラグーサ共和国)。日記はイタリア語で記されています。 しかし、この像はとても「クロアチア人らしい顔」なのだそうです。確かにイタリア人らしくはありません・・。 日記に様々なダンスを観たときの様子が書かれていて、ハンガリーの踊りだけ勇ましすぎたのか好きになれ […]

アルバニアのフレッシュジュース

アルバニアの指揮コンクール – 6/6指揮出演(東京)に備えクロアチア訪問(6)

ザグレブ訪問の前は、3月2日から8日まで、アルバニアの首都ティラナで行われた指揮コンクールに参加していました。 指揮のコンクールは2年前にポーランドでセミファイナリストになった事はあるものの、それはカーテン審査。コンテスタントが声を出すと男女の別などがわかってしまうため、リハーサル能力を見るテストはありませんでした。 アルバニアでは審査員から見えるコンクールで(という説明も滑稽ですが・笑)現地で初めて一次を通過する事ができました。 1次が終わった時はオーケストラから Brava! と声がかかり、審査員も全員一致で推してくれたそうです(曲はチャイコフスキーの弦楽セレナーデ)。その後の10人の枠に […]

6/6指揮出演(東京)に備えザグレブ訪問(5)−2人のダヴォルとメシュトロヴィッチの彫刻

土曜日はオフ。20世紀を代表する彫刻家メシュトロヴィッチのアトリエを観に行く事にしました。Uberに乗車。 ザグレブの運転手さんは程よく雑談してくれます。フランスのように、一生懸命フランス語を聞き取ったら「俺と結婚したいかい?」と言っているだけだった、とかいう徒労がないのが良い。もっと文化的な話題です。 しかしこの日の運転手さんはそんな中でも突出していました。クロアチア音楽の指揮をやっていてザグレブを訪問している、というと、ルドルフ・マッツやミルコ・ケレメンという作曲家を挙げてくれました。 そしてその運転手さんのお父さんも彫刻家で、作曲家ルドルフ・マッツの彫刻を作った人だというではありませんか […]