こんにちは 長谷川ゆきです。
残暑がつづきますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
ご縁がありまして一般社団法人ジャパンエンターテイメント東京さんご主催「オーボエ×ホルン×ピアノの名手による ロマン派・近現代音楽 演奏会」に企画協力と出演をさせていただきます。(ご縁については最近始めたネットラジオでもお話ししています)


コロナ禍中に受講していた歌曲オンラインセミナーで主催者のジャパンエンターテイメント東京・惡澤仁美さんと知り合い、お声かけいただきました。惡澤さんも曲間のお話で登場します。
知人の指揮するコンサートでホルン協奏曲のソリストとして出演していた坂東裕香さんの異次元の柔らかで自在な歌い回しに圧倒され、共演をお願いしました。オーボエは坂東さんが信頼する同僚の古山真里江さんです。先日から合わせを始めていますが素晴らしい音色に聴き惚れています。
楽器と奏者の素晴らしさをご堪能いただけるプログラムとなっています。
<トリオ>
ライネッケは、昨年12月にもハープの曲をお届けしましたが、管楽器を伴った室内楽曲を多く書いていて、オーボエ・ホルン・ピアノのトリオは彼にしてはサバサバした印象です。
ブランはフランスの作曲家ですが、この曲の中間部はシューベルトの「魔王」を思わせ、この時代の国を越えたお互いの影響が興味深いです。
<デュオ>
坂東さんからシューベルトのシンプルで深い名歌曲「セレナーデ」を真っ先に挙げられ、とても感銘を受けました。
古山さんからはドニゼッティのオーボエソナタ、オペラのアリアを彷彿とさせるテンション高く盛り上がる曲ですが、オーボエが本当に美しく響く音域で書かれておりさすがです。
ケージのデュオは、私が提案しました。オーボエとホルンはオーケストラに最初に加わった管楽器ですが、二重奏曲は意外にもこれだけが見つかりました。現代曲のケージにしてはメロディックです。
この曲に関連して、プロデューサーの惡澤さんから「音世界」の何やら出し物があるそうです(彼女は音楽会の主催はまだ多くないと言いながら、ケージの会を開いた事があるそうです!)。
<ピアノソロ>
シューマンの「ノヴェレッテ」第2番は、頭の中がグルグルするような、何かワクワク感で止まらなくなるような作品で、中間部はなんとも美しいです。留学して割とすぐにパリ郊外のコンクールでこの曲とバッハの曲を弾いて優勝した事があります。ライネッケのトリオに合わせて選曲しました。
吉松隆の「木のスケルツォ」は、フルートの友人からこの作曲家や舞曲集の存在を教えてもらいました。パリのリサイタルでメシアンやエルソンと共に、鳥や自然にちなんだ作品を集めて演奏した時に選んだ1曲で、とても評判が良かった曲です。ケージのデュオに合わせて選曲しました。
マルティヌーの「花の中の蝶々」は、パリのチェコ文化会館で弾いて好評だった作品です。美しいけれどパリの通りのショーウィンドーのようにこれ見よがしではなく素朴さもある感じがします。チェコの作曲家、マルティヌーとの出会いは高校のオーケストラ部へのピアノパート臨時参加で、その深遠な響きにはまりました。
ぜひご来聴頂けましたら大変幸いに存じます。
長くなり失礼しました。
ご自愛の上、良い秋をお過ごしください。
【オーボエ×ホルン×ピアノの名手による ロマン派・近現代音楽 演奏会】
(主催者さんより)美しく儚く、革新をはらんだ時代の音楽を演奏いたします。至高の演奏家たちの才能に浮かぶ情景を、ぜひお楽しみください。
■ 日時と会場:
2025年10月2日(木)19:15開演
杉並公会堂小ホール 東京都杉並区上荻1-23-15
(JR中央線・総武線、東京メトロ丸の内線「荻窪駅」北口より青梅街道を左へ徒歩7分)
■ プログラム
-シューマン:「ノヴェレッテ」Op. 21 第2番 ニ長調 (ピアノ独奏)
-ライネッケ:オーボエ、ホルンとピアノのための三重奏曲 イ短調 Op.188
〜休憩〜
-シューベルト:「白鳥の歌」より セレナード D 957 ホルン編曲版
-ドニゼッティ:オーボエソナタ ヘ長調
-ケージ:「管楽器のための音楽」より オーボエとホルンのための二重奏
-吉松隆:「プレイアデス舞曲集 VIII 」より 木のスケルツォ (ピアノ独奏)
-マルティヌー:「胡蝶と極楽鳥」より 花の中の蝶 (ピアノ独奏)
-ブラン:ロマンス 変イ長調 Op. 43b(三重奏)
※曲目・曲順はやむを得ず変更になる事があります。
※21時前には終了の予定です。
※車いす席をご希望の場合は、お申込の際に主催までご一報ください。
※未就学児入場不可。
企画:JET音楽研究会
企画協力:アンサンブル・コルディアーレ音楽企画室(代表:長谷川ゆき)
協賛:株式会社山野楽器 ウインドクルー、フォーライフ税理士法人
■ 主催・問合せ:一般社団法人ジャパンエンターテイメント東京(JET・代表理事:惡澤仁美)
TEL: 050-1808-1554 MAIL: tktsjae★gmailドットcom
チケット代金 (全席自由):
一般:5,000円
29歳以下:3,500円
(主催者さんより)*ご予約特典として、当日スタッフより 特別オリジナルポストカードのお渡しを予定しています。
チラシのチケットセンター(一覧)の他、長谷川ゆき公式ストア(Stores ログイン不要)からもご購入いただけます↓
ぜひぜひ、会場でお待ちしております。
■ 出演
古山真里江(オーボエ / 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 首席奏者)
坂東裕香(ホルン / 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 首席奏者)
長谷川ゆき(ピアノ / 株式会社プロアルテムジケ協力アーティスト)
惡澤仁美(お話 / JET音楽研究会 プロデューサー)
<演奏者紹介>
◇ 古山真里江 (オーボエ)
大阪府出身。13歳よりオーボエを始める。大阪桐蔭高校Ⅲ類、東京藝術大学卒業。卒業時に同声会賞を受賞。第28回日本管打楽器コンクール第2位。第18回コンセールマロニエ21木管部門第3位。第82回日本音楽コンクール入選。これまでにオーボエを中山和彦、古部賢一、池田昭子、小畑善昭の各氏に師事。大学卒業と同時に神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席オーボエ奏者に就任、現在に至る。洗足学園音楽大学非常勤講師。
◇ 坂東裕香 (ホルン)
大阪音楽大学卒業。2015年に渡独、シュトゥットガルト放送交響楽団首席奏者であるWolfgang Wipfler氏の元で研鑽を積む。これまでにホルンを伏見浩子、近藤望、池田重一、Wolfgang Wipfler各氏に師事。ザ・カレッジオペラハウス管弦楽団を経て現在神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者。
◇ 長谷川ゆき (ピアノ)
立体的で豊かな表現力と多方面で評され、国内外の演奏家と多数共演、「音楽の友」等に絶賛評を得る。ブラームス国際コンクール等、欧州にてピアノ, 室内楽, 指揮で優勝, 入賞。国立音楽大学, パリ市立高等音楽院, ミラノ市立クラウディオ・アバド音楽院にてピアノ, 室内楽, 作曲書法, 管弦楽法, 指揮を修めた。プロアルテムジケ協力アーティスト。アンサンブル・コルディアーレ音楽企画室主宰。