12/28(土)八王子市民会館にて東京農工大学管弦楽団と共演します

八王子市民会館にて、今年度の指揮者としてサマーコンサートに続き共演させて頂きます。サマーコンサートより随分上手になって来て驚いています。
 サン=サーンスの「死の舞踏」、活躍するヴァイオリンソロは獣医学科の学生さんが、とても艶やかな音で務めます。
 「ダッタン人の踊り」は自然なメロディが次々に繰り出されながら後半にそれらが巧みに組み合わさって同時に奏でられ、複雑すぎずよく聞こえて効果的で、すっきりはまる感じがさすが化学者でもあったボロディンと思いますが、この楽団の皆さんにはむしろ親しみのある思考かも知れません。
 ラフマニノフの交響曲2番は、どこまでも続く長い旋律と曲の長さから合宿ではバテている学生もいましたが(笑)、壮大なスケールや、各主役に充分な存在感が出て来て仕上がりが楽しみです。
 予約なしでも大丈夫と思いますが、チラシの通り予約へのご協力もお願い致します。コメント欄に予約サイトへのリンクを貼ります。
 ご来場お待ちしてます!

2つの「タイスの瞑想曲」

こんにちは 長谷川ゆきです。立秋過ぎても大変な暑さですが、フォロー下さってる皆様はご無事でしょうか。 今日はマスネ作曲の有名な「タイスの瞑想曲」について面白かった事をシェアしてみたいと思います。 「タイスの瞑想曲」は、今年1月にもヴァイオリニストの姉・長谷川彩と共演していますが、一般的にこんな楽譜です: ですが、元々マスネーのオペラ「タイス」の中の間奏曲として作曲されており、元のオーケストラスコアはこんな感じ: 続く小節も音型はこんな感じで・・あれ? ハープの分散和音はずーっと途切れる事なく次の小節へつながってるんですね。そうすると、必然的に(は私だけ?)、ハープの通りにピアノの伴奏でも弾いて […]

8/21(水)東京「パリオペラ座首席オレリアン・サブレ(チェロ) 長谷川ゆき(ピアノ) ロマンティックコンサート」に出演します

お盆はいかがお過ごしですか。 またまた大変遅くなってしまいましたがコンサートのお知らせをさせて頂きます。 *これに先立ち8月18日(日)夜に高崎のガトーフェスタ ハラダさんご主催のコンサートシリーズにも同プログラムで出演して参ります。高崎公演のサイトはこちら  5月、7月と、指揮講習会で渡欧の合間にパリに寄り、合わせをして参りました。  ベートーヴェンやメンデルスゾーンなど大作曲家がチェロとピアノの為に多くの変奏曲を残しており、その中からメンデルスゾーン20歳の時の瑞々しい作品を取り上げます。  途中、オレリアンも私も、作曲家がシューベルトに入れ替わったかと思うところがあったりして面白いのです […]

1/11(木)東京「バッハからメシアンまで 長谷川彩(ヴァイオリン) 長谷川ゆき(ピアノ)ソロとデュオの夕べ」に出演します

新年はいかがお過ごしですか。大変な地震のニュースに心を痛めております。 そんな中で恐縮ですが、大変遅くなっておりましたコンサートのお知らせをさせて頂きます。 姉とはタイプが違い、割とバラバラに活動しておりましたが、意気投合するところももちろんあり、名曲からちょっと珍しいバツェヴィチの作品を経てメシアンで終わる会という、なかなか面白いプログラムになったかと思います。 天井高5メートルの素敵なサロン、ピアノも巨匠バドゥラ・スコダ先生の選定だそうで素晴らしい響きです。 ぜひぜひ、ほっこりしにいらして下さい。 <バッハからメシアンまで 長谷川彩(ヴァイオリン) 長谷川ゆき(ピアノ)ソロとデュオの夕べ> […]

無事終了:パリオペラ座首席 ヴァンサン・プノ(クラリネット) オレリアン・サブレ(チェロ)+長谷川ゆき(ピアノ)の室内楽

2023 年 7 月 26 日(水)杉並公会堂小ホールにて、「パリオペラ座首席 ヴァンサン・プノ(クラリネット) オレリアン・サブレ(チェロ)+長谷川ゆき(ピアノ)の室内楽」公演を無事に開催する事ができました。 コロナ禍発生後初の自主コンサートを無事に終えられました事、ホールの清掃係の方を始め、ご来場下さいました皆様の感染対策のおかげです。心より感謝申し上げます。

2/1(月)16時〜の中継ライブご出演のヴァイオリニスト、クララ・チェルナットさんについてご紹介します

こんにちは 長谷川ゆきです。 今度の月曜日、管弦楽「星の王子さま」紹介中継ライブでは、作曲家の奥様のクララ・チェルナットさんにも出演いただきます。 クララ・チェルナットさんはルーマニア・ブカレストの音楽一家のご出身で、ロシアメソードに近いルーマニアの偉大なヴァイオリンスクール(メソッド)を継承しています。 トゥールーズ地域圏立音楽院で教えていて、私もクラス発表会を聴きましたが、ヴァイオリンを始めて2年以上の生徒は、特別なハイポジション箇所などを除き音程など基本技巧は常に完璧がデフォルト、という異次元世界でした。 以下に、英語で頂いたプロフィールの日本語訳を掲載します(すごい直訳のままですみませ […]

ドゥブロヴニク!作曲家ソルコチェヴィッチの故郷 – 6/6指揮出演(東京)に備えクロアチア訪問(7)

やって来ましたよ、ドゥブロヴニクに。 こんな景色を前にしたら、ただただずーっと観ていたいと思うものですね。 ものすごくゆったりと流れていた時間を感じながら、この町出身の作曲家ルカ・ソルコチェヴィッチの楽譜を読みました。 ルカ・ソルコチェヴィッチは又の名をルカ・ソルゴと言い、1734年生まれ、1789年没。貴族で作曲家兼役人(ドゥブロヴニクは当時ラグーサ共和国)。日記はイタリア語で記されています。 しかし、この像はとても「クロアチア人らしい顔」なのだそうです。確かにイタリア人らしくはありません・・。 日記に様々なダンスを観たときの様子が書かれていて、ハンガリーの踊りだけ勇ましすぎたのか好きになれ […]

アルバニアのフレッシュジュース

アルバニアの指揮コンクール – 6/6指揮出演(東京)に備えクロアチア訪問(6)

ザグレブ訪問の前は、3月2日から8日まで、アルバニアの首都ティラナで行われた指揮コンクールに参加していました。 指揮のコンクールは2年前にポーランドでセミファイナリストになった事はあるものの、それはカーテン審査。コンテスタントが声を出すと男女の別などがわかってしまうため、リハーサル能力を見るテストはありませんでした。 アルバニアでは審査員から見えるコンクールで(という説明も滑稽ですが・笑)現地で初めて一次を通過する事ができました。 1次が終わった時はオーケストラから Brava! と声がかかり、審査員も全員一致で推してくれたそうです(曲はチャイコフスキーの弦楽セレナーデ)。その後の10人の枠に […]

6/6指揮出演(東京)に備えザグレブ訪問(5)−2人のダヴォルとメシュトロヴィッチの彫刻

土曜日はオフ。20世紀を代表する彫刻家メシュトロヴィッチのアトリエを観に行く事にしました。Uberに乗車。 ザグレブの運転手さんは程よく雑談してくれます。フランスのように、一生懸命フランス語を聞き取ったら「俺と結婚したいかい?」と言っているだけだった、とかいう徒労がないのが良い。もっと文化的な話題です。 しかしこの日の運転手さんはそんな中でも突出していました。クロアチア音楽の指揮をやっていてザグレブを訪問している、というと、ルドルフ・マッツやミルコ・ケレメンという作曲家を挙げてくれました。 そしてその運転手さんのお父さんも彫刻家で、作曲家ルドルフ・マッツの彫刻を作った人だというではありませんか […]